2月
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「公務員のボーナスが増えた」という事実は、大々的に報道され、それを聞いた誰もが、「消費税だ、増税だと言っている時におかしいじゃないか!」と拳を振り上げ、怒りをあらわにする。
憎むべき相手がいる時には、議論はエスカレートし、メディアも動く。すべての新聞、すべてのテレビ、すべての週刊誌が、「公務員“だけ”優遇するな!」と叫びまくる。
だがなぜか、「働く女性の3人に1人が貧困」というニュースはひっそり伝えられるだけ。そこに「憎むべき対象」が存在しない時には、世間もちっとも盛り上がらない。
それこそが、いま私たちが直面している格差問題の本質なのかもしれない、と思ったりもする。
東日本大震災で、少ない救援物資を分け合っていた人々。どうにか寄り添いたいと、ボランティアに汗を流す人々。日本人には、そういう「分かち合う」優しいマインドがあるはず。
なのに、なぜか気持ちを「分かち合う」ことよりも、憎悪ばかりが猛威を振るうのだ。
寄付大国ともいわれる米国では、低所得の人たちでさえ、年収の4%の寄付をしているそうだ。米シアトル・タイムズ紙に掲載されたシングルマザーの言葉が話題になったこともあった。
「カネのない人間の方が、困っている人の気持ちがよく分かるのよ」(シアトル・タイムズ紙電子版2009年5月23日付けより)
「えっ、3人に1人!」 無視され続けた女性の貧困問題の窮状:日経ビジネスオンライン